「とどけ鳥」とは
「放射能測定センター・とどけ鳥(愛称:おれ伝測定室)」の活動は、「NPO法人チェルノブイリ救援中部」による福島原発事故の被災地支援のための現地活動団体、「放射能測定センター・南相馬(愛称:とどけ鳥)」としてスタートしました。
「NPO法人チェルノブイリ救援中部」は、チェルノブイリ原発事故で被災した人々に対し、医薬品・医療機器支援や、現地人材育成支援を行うことで被災地の自立的な復興を目指すことを目的として設立されました。支援物資が現地にスムーズに届くようにとの願いが込められたのが「とどけ鳥」です。「放射能測定センター・とどけ鳥(愛称:おれ伝測定室)」は、この思いを受継いでいます。コウノトリが届ける袋の中には、目に見えない放射能の測定情報が入っています。これを市民の皆様に届けるとともに、未来を生きる皆様にもとどけたいとの思いが込められています
これまでの活動
1.放射線量率マップの作成
線量率マップは、2011年7月から南相馬市長の要請で始まり、22.小冊子「放射能とどう向き合うかー住民の被ばく低減のためにー」など発行2014年からは浪江町長の要請で範囲を拡大しました。
現在の500mメッシュ範囲は、小高区・浪江町・富岡町全域と、通行可能となった双葉町・大熊町の区域となっています。
2.小冊子「放射能とどう向き合うかー住民の被ばく低減のためにー」など発行
測定センターでは、2012年6月開所以来、測定データの検証結果を小冊子として発行しました。
・「放射能とどう向き合うかー住民の被ばく低減のためにー」2015年6月第1版・2017年第2版発行
・「放射能と向き合った10年そしてみらいへ」2022年3月発行

3.市民からの依頼検体の放射能濃度測定
市民から依頼された様々な検体を無料で測定し、その結果を周知してきました。








4.ウクライナとの市民交流・支援の推進
ウクライナとの市民交流や支援の活動を推進してきました。

とどけ鳥の継承

【まとめ】
2011年から始まった「放射能測定センター・南相馬(とどけ鳥)」の測定活動は、放射能汚染がどのように環境中に拡散されたのか分からないままに、不安な生活を余儀なくされた住民にとって将来に希望をつなぐ灯のような存在だったのではないでしょうか。当時の様々な測定データは、貴重なデータであることは間違いありません。
以下に、マップを受取った方々の感想を紹介します。
- この放射線マップ作成には、全国からの支援を受けながら住民自らも参加した活動であり、継続しなければならない取組みであると思います。(南相馬市小高区在住:Tさん)
- 事業者や行政に任せるのではなく、住民が自主的に取組むことに価値がある。(南相馬市小高区在住:Kさん)
- 今測定を止めたら、子供達に負の遺産を残したまま、事故を起こした大人の責任放棄になる。(南相馬市原町区在住:Sさん)
- マップを作り続けることは、「風評被害」を終わらせるためでもあり、同時に「風化」を食い止めるためでもある。(福島市在住Oさん)
- 子供達を安心して遊ばせることができるまで、測定は続けてほしい。(南相馬市原町区在住:Mさん)
- 人が起こした過ちが、人や自然にどのような状況を生み出すのか、私たちはっずっと観測していかなければならないと思う。(愛知県大府市在住Tさん)